金融

サブプライム問題

サブプライム問題で世界はパニックに陥ったのが07年8月のことです。人々がようやくサブプライ
ム問題という現実に気付いたのです。人々は過剰なまでに反応しました。

サブプライムという文字が少しでも見えれば、金額の大小にかかわらず、投資家は一斉に回避し、
ありとあらゆる金融商品が暴落していったのです。

このとき、多くの銀行が証券化商品を簿外(オフ・バランス)にSIV(ストラクチャード・イン
ベストメント・ビークル)と呼ばれるファンドで保有していました。SIVとは、特別目的会社
(SPC:Special Purpose Company)のひとつで、主に銀行がサブプライムローンなどリスクの
高い資産に投資をする目的で設定した傘下のファンドです。

そのSIVは証券化商品を担保にABCP(Asset Backed Commercial Paper/資産担保コマーシ
ャルペーパー)という7〜30日の超短期証券を発行し、投資家に販売していました。そういうことを
繰り返して、自転車操業的な資金調達をしていたのです。

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余韻の取り付け騒ぎ

しかし、投資家はこのABCPの但し書きに「サブプライム」という文字を発見した途端、一斉に
ABCPを購入しなくなりました。4000億ドル(43兆円)という資金が蜘蛛の子を散らすようにA
BCP市場から消滅したのです。

このため、信じられないことに多くの銀行が金策に動かされることとなります。イギリス国内の住
宅ローン取り扱いで、第5位の規模を誇るノーザンロック銀行では、預金の引き出しの列ができると
いう「取り付け騒ぎ」にまで発展しました。